「わ、わたしはセブが勉強忙しそうだった、から」

「こんなの付き合ってるだなんていわない」

「だから!わたしはセブの重荷になりたくなかったの!だからデートしたいとか言わないように我慢してたし
 無理に話しかけようともしなかったの!」

「もう、につらい思いをさせたくない」

「え」

「僕は、勉強が忙しくて君を構ってやれなかった」

「(グリフィンドールの赤髪の女の子と話す暇はあったのに?)」

「それがすごく申し訳ないんだ」

「好き、でしょ。わたしのこと」

への好きは、恋の好きじゃなかった」

「っ」

「…」

「、ど、どういうこと…?」

「あんまり会わないうちに、気持ちが冷めたみたいで」

「セブは、そんな人だったの…?」

「ごめん」

「、新婚旅行は、オーロラ見に行こうって約束したじゃない」

「ああ」

「子供は二人が良いって言ってたじゃない」

「…」

「結婚式には誰を呼ぶとかも、決めたじゃん」

「…」

「…」

「…」

「セブは、私と別れたいの?」

「…ああ」

「…」

「…」

「…別れたくないって、言ったら?」

「…」

「…」

「本当のことを、言って良いか?」

「、」

「…」

「うん」

「ずっと好きな人がいるんだ。もう何年も前から好きだった」

「っ」

「でも、そいつには、どうしても振り向いてもらえなくて」

「…」

「だから、がんばって、を好きになろうとして」

「…」

「でも、どうしてもあいつが、」

「わかった」

「え」

「今までありがとう。幸せな、三ヶ月間でした。こんなに好きになったのはセブがはじめてだったよ」

「…」

「さようなら」




(そうやって逃げるようにあなたから背を向けて走り去ったわたしをあなたはどんなふうに、
どんなことを考えながら見てたのかはしらない
わたしはなんだったの、わたしはいいように道具として利用されてただけなの、馬鹿にしないでよ
本当はそう吐き捨ててビンタしてやりたかった
でも、しなかったのは、そう、私をきれいに飾りたかったから
聞き分けの良い女なら、いつか私に振り向いてくれるかもって思ったの)





(でも、でも
 涙も怒りもおさまらない
 彼のことがまだ好きなのか それとも憎んでいるのか
 わたしにはわかりそうも、なかった)







愛、違う、憎しみよこれは
(わたしの、三ヶ月間、かえしてよ)